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「過去の因を知らんと欲せば其の現在の果を見よ未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」という言葉がありますが、やはり歴史について学ぶ事が、人のとってとても大事な事だと思います。 ここでは個人的な趣味として、この歴史について綴っていきたいと思いますので、お時間がある方はお付き合い下さい。
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昨今(2022年現在)の世情は何かときな臭くなってきています。日々テレビで報道されていますが、ロシアによるウクライナ侵攻は未だ終わりが見えません。ヨーロッパではNATOとして一切、直接介入はしていないものの、ウクライナへの経済的な支援や軍事物資の支援は潤沢に行われています。
 ロシアは国連の安全保障理事会の常任理事国であり、国際的には強い力を持っています。また保有している核兵器の数量ではアメリカを上回るものであり、このロシアが起こしているウクライナ紛争へ各国の関わり方で、少しでも間違いがあれば「第三次世界大戦」の勃発も危惧されています。

 戦後七十年の間、ここ一ヵ月の間が一番この世界大戦勃発の危機感が高まっていると言っても過言ではない国際情勢となっているのです。

 その様な中ですが、ここ最近、日本国内で言われているのは「敵基地攻撃能力」の事とか、「核兵器の共有」という事です。この何れにしても「日本国憲法」の改正無くしては、まともに進められない議論なのですが、恐らく今の日本人の中で、その事を認識出来ている人はどれだけいるのでしょうか。

 私は徹底した「護憲派」ではありません。個人的に今の日本国憲法というのは理想論的な部分も多く、今の国際社会の中では馴染まない部分があると考えています。その具体的な事は「憲法九条」ですが、その事について今回の記事では割愛致します。

 だから憲法改正を進めるべきとも考えるのですが、それを行うには国民的な議論がどうしても必要になってきます。しかし今の日本社会では、この憲法改正の議論が出来る素地が無いと私は感じているのです。そしてその一番の原因は、やはり日本人の中に「歴史観」が無い事、特に近代史に対する歴史観は皆無に等しいものだと思うのです。そしてもう一つは、過去に思想家である中江兆民も述べていた「わが日本、古より今に至るまで哲学無し。哲学無き人民は何事なすも深遠の意無くして浅薄を見れず」という事にあります。

 もしこの様な状況で憲法改正を行ってしまえば、恐らく一部の既得権益者に向いた内容になってしまう事はあっても、けして日本国の為になる内容にはならないと思います。そうであれば現代には完全にそぐわない状況であっても、現・日本国憲法を維持するしかない。だから憲法は守らなければならない。そういう意味での「護憲」という考え方になっているのです。

 こういう観点から、歴史を学ぶ事の重要性を今こそ考えなければならないと私は考えていますし、そこで一番学ぶべきは江戸時代末期から明治以降の近代史だと思うのです。しかしこの近代史にしても、その素地になってくるのは、それまでの日本の歴史となります。その事から、ここでは日本の歴史について取り扱っていきたいと考えているのです。

 その取っ掛かりとして、平安時代末期の平家政権あたりから、まずは見ていきたいと思います。

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